12年余にも亘る長期生産により富士重工の基礎を造り、スバルのブランドを定着させたスバル360の後継として
同じリヤエンジンながら荷室を拡げたR2が世に出された。
極端に丸かった先代に比べ、窓の角度も起こされ、室内は広くなった。当時の軽乗用車にしては
長めのボンネットは、先代の最大の欠点「荷室の欠如」を補うトランクスペースでもあったが、それでも
積載量は知れたものだった。RRであるためフロントグリルは不要で、可愛らしく見える顔のデザインに
有利であった。モデル後期の水冷化によりダミーグリルが付けられ、この美点は失せてしまったが
初期型のイメージは、後の日産Be−1などにも影響を与えたのではないかと思われる。
日産Be−1
R2マイナーチェンジ後
2サイクル空冷の「バラロン、バラロン」という排気音と共に白煙を上げながら現れる
愛すべき存在だったが、軽量化に心血注いだ先代に比べ、軽にも豪華さを、との方向性から
経済性は先代に劣り、(燃費悪化)4年で姿を消すことになった。車名は後年復活した。
TOYOTA NISSAN MITSUBISHI MAZDA HONDA DAIHATSU SUBARU SUZUKI ISUZU 他