環境に優しい、地球のためになるなどのキャッチフレーズで有名になったハイブリッドカー。
プリウスで一山当てたトヨタがクラウンに載せたハイブリッドシステムは果たしてその延長と考えて良いものであろうか?
今回のクラウンハイブリッドの性能を見て驚いた。3500cc 296馬力のエンジンに200馬力の
モーターを追加。価格約600万円。こんな車がいったい何のためになるのか。
金持ちが、大パワーの車に乗りながらも「時代の最先端の感覚で環境に配慮している」という
自己満足が持てるというたったそれだけのものでしかない。実質燃費が10km/Lという数値でも
「このパワーにしては素晴らしい燃費」というところに収めようとしている。企画した人たちはバカなのか?
ダイエット成功のお祝いに食い放題ご招待 のようなトータルでは何にもならないことにお金をかけて
企業のイメージアップだと思っていることにも腹が立つが、こんな車の所有者にさえ「環境に配慮している」
と減税する国、自治体も何なのか。何度もいうように13年を越えた査定額¥0の古い車に乗っている人には
加算税を掛けながら、不要なパワーの高級ハイブリッド車購入には負担減免をするということにどれだけの意味
があるのか説明できるのであろうか。環境対策を流行程度にしか捕らえていない証左である。
環境対策としてのハイブリッドカーとは、業務上、あるいは生活上やむを得ず自動車を使用しなければならないが
最低限必要な性能を満たす程度で良しとする代わりに環境への負荷を軽くするという意図で用いられるべきものであろう。
600万円もの車を軽々と買える金持ちが、公の金銭的支援を受けながら有り余る大パワーを振り回し、
その上「環境に配慮しています」的な人にも見られたいという自己アピールで乗るようなものではないはずである。
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