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フロンテ800

 

 

 

1963(昭和38)年から2年間、モーターショーに出品され、熟成されたところで1965年

ようやく市販されたスズキ自動車の小型車である。二輪車メーカーから自動車メーカーと

なったスズキであったが、当時はまだ軽自動車専門の立場であった。そこから一ランクアップ

を狙う意欲を示す車であったこともあり、慎重を期して市販まで時間を要したのであろう。

 

 

 

外観は当時のコンテッサ、ファミリアなどにも似た、外国車の匂いを感じさせる

洒脱なもので、僅か800ccの排気量しか持たないことを悟られるものではない。

 

ヘッドライトや小振りの方向指示器を思い切り左右に離し、限られた車幅を最大限に

強調している。横直線のグリルにエンブレムを載せず、ボンネットに追いやったことも

車幅の強調に役立っている。この点、あとに出るサニーにも共通するデザインとも言える。

 

 

サニーのグリルも同様

 

若干彫り込んだところにヘッドライトを置いていること、前面方向指示器が白色で

あることなどが落ち着いた上品な感じを演出し、前述の(格上排気量の)サニーよりも

デザインとしては大人っぽいものであった。リヤには必要最小限の灯火類しか配され

なかったが、それが却って抑えの効いた、シンプルな美を生み出してもいた。

 

側面デザインにも抜かりがない

 

 直線的な肩のラインと、変化のある前後ホイールアーチ。じっくり時間を

かけて市販にこぎつけただけあって、見所の多いボディである。これで4サイクル

1500cc、4ドアもありというのであれば一定の成功を見たのかも知れない。

 

しかし、この車はそうはならなかった。上品な見かけにそぐわぬ2サイクルの

エンジン音と白煙がそれを邪魔した。この容貌から「ポポン、パンパン」という

音を発するのでは興醒めであろう。音の他に燃費が良くないこともあり販売は

全く伸びず、やはり経営は360ccの軽自動車に頼ることになった。以降、フロンテに

小型車が登場することは二度と無く、カルタス登場までの長期間、僅かにジムニーに

800ccがあったことを除いてはスズキは(国内向けには)軽自動車メーカーとして生きるしかなかったのであった。 

 

 

フロンテ800  1965−69   生産2717台

 

 

 

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