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カペラ

 

 

誕生は1970年。役割はファミリアとルーチェの間をつなぐ中堅的なものであった。

 

 

当時のマツダの常識であったロータリーエンジンの搭載は当然のこととされ、

レシプロエンジンはルーチェの下の1600-1500を中心とした構成。マスクデザインは丸目が

あとから追加されたものの、当初は端正な角目仕様であった。

 

 

リヤランプのデザインはロータリー車が丸基調となり、レシプロ車との区別がされていたようだったが

RE用が特に迫力を感じさせたわけでもなかった。この車はあらゆる方向から見て破綻のない端正な形を

していたが、反面これといったインパクトはなく、高性能好みであるが目立ちたくはないといった、当時の隠れ

スポーツ車ファンが家族をだまして買うのに丁度良いものであった。ホンダの1300セダンと並んで、スカイライン

GT-Rには手が届かないが「羊の皮をかぶった狼」を望む向きにはおあつらえのものであっただろう。

 


 

1974年に発表された2代目は主に公害対策のAP(アンチポリュージョン)化に重点が置かれ

ボディにはほとんど変更は加えられていない。フロント、リヤの意匠はさらに洗練されたが

ルーチェ、コスモ、サバンナなどのスターの並び立つ中ではやはり目立たない存在であった。

ヘッドライトは角形はなくなりすべて丸形四灯に変更されている。

 

 


 

3代目となるカペラはメーカーが「国際車」と位置づけ、欧州での販売も強化された。

オイルショックの洗礼を受けてロータリーエンジンは採用されず、レシプロ専用となった。

当時注目され始めた空気抵抗値の成績も良好で、市場の受けもよくタクシーや教習車にも

広く採用された。私もこの車を教習車として免許を取った。

 

先代モデルに全くとらわれず、思い切って大きく変化させたのは、それまでのカペラが車格的にも

デザイン的にも、ルーチェと大きく違わない中途半端な位置づけだったことにもよるのだろう。

 

しかし多くの国で受け入れられることをねらったためか、デザイン的には無難でつまらなく、定規で引いた

ような造形は、マツダ伝統のデザインセンスを感じさせるものではなかった。1,2代目より広く売れたにも

かかわらず、マニア受けする面も少なかったこともあり、残存は先代よりかえって少ないものと思われる。

 

 


 

このクセのないクリーンなデザインは、当時大いに評価され日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

モデル的には4代目に数えられ、堅実ながらも控えめな存在であったカペラに陽の当たった瞬間である。

 

この車のCMソング 布施明の「たまらなくテイスティ」は強く印象に残るものであった。

 


 

 

受賞のこともあってか、さらにマツダはカペラに力を入れた。5代目には4WS、

スーパーチャージャーディーゼルの投入など主力車種の扱いとなる。好景気により

ファミリアより高価なカペラに台数的な主役が移行するのではないかという読みもあったのだろう。

 

 

 

 

欧州で人気のある5ドアも用意され、ワゴンもレガシィに続く人気と実用性を誇った。

C2と名付けられたスポーツタイプはブリスターフェンダーまで奢られるに至り、最も華やかな

カペラとしてマツダのイメージアップに貢献した。この時期のC2ならば今でも欲しいと

私は思っている。(特にプレッシャーウェーブ・スーパーチャージャーディーゼル付き)

 

 

 

 


 

 

好調だったカペラだったが、バブル期ということもあって好調の度が過ぎた

マツダは3ナンバー中心の販売戦略を立て、カペラを全く車格の異なるクロノス

へとチェンジさせてしまう。5チャンネル化に伴う膨大な車種増産にも埋もれ、さらに

無謀な経営戦略からクロノスを含む多くの車種が経営的には敗退。

 

 

 

 

3年のブランクを経て、堅実な経営路線に戻そうとするマツダはカペラを5ナンバー車として

復活。明らかに年配向きに振った落ち着きのある容姿はバブルに慣れた目からは地味にも

見えたかもしれない。しかし、若干持ち上がって強調されたフロントグリルは和風ともいわれる

静かな風格をたたえ、車格が下がったことを意識させないものである。むしろ、元の「目立たぬ

中堅的立場」を取り戻すものであったといえよう。バブル気分から目を覚ますコンセプトも時流に

乗り、販売的には良好で1996年にデミオが出るまで危機的なマツダの経営を助けるものであった。

 

 


 

結果的に最終モデルとなってしまう7代目はまた大きく変化した。マツダ共通の5角形デザインの

フロントグリルを取り入れ、ホンダアコードかと思うような没個性的なラインを纏った。遅れて部品共用

のファミリアが出てくると、グランドファミリアとでもいうべきファミリア拡大版のイメージとなった。

 

 

カペラ 1970−2002

 

 

ルーチェ、コスモ、サバンナ、ファミリアとともに長年マツダを支えてきたカペラであったが

それらの伝統ある車名と決別したマツダは2002年、アテンザをデビューさせカペラの歴史を閉じた。

 

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