ランプの危機

 

 

LEDに白色が加わり、省電力志向が本格的になってきたころから車にもLEDランプが取り入れられるようになった。

はじめはハイマウントストップランプあたりの採用からだったが、次第にウィンカーやストップランプにも移行した。

 

 

 

 

 

 

この、イクラや数の子が羅列しているかのような粒の集まりは正直、美しくない。

遠く離れれば一体化して目に映るだろうということだろうが光源が分散されているため

ランプ全体に強弱(表情)が無く、平板な印象になってしまう。そのうえ粒は一体化しては見えない。

 

 

 

LEDになる前のランプ類は各メーカーではリフレクターやランプレンズに工夫を凝らし

特にトヨタは力を入れていたように思えた。たとえば80年代末当時大人気だったマークⅡのリアランプの

リフレクターやレンズのカットは、夕暮れの点灯時にははっとするほどの美しい光を発するのであった。

 

今後、従来の電球式のランプに戻ることはないだろう。しかし、現在のLED式が電球の光の美しさを

再現できているわけではない。夜の車の姿もデザインのうちである。ただ明かりがつけばいいだろうという

程度の認識しか、もし持たないのであればデザイナーとしては失格といえるであろう。

 

 

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