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ミラージュ

 

 

ランサーやギャランΣなどの出現でにわかに勢いがついてきた三菱に、

1978年、ホンダシビックに対抗する2ボックスのハッチバックが加わった。

軽乗用車ミニカとランサーの間を埋める、今でいうコンパクトカーとして登場。

日本語訳で「蜃気楼」の「ミラージュ」という車名が非常に魅力的に感じられた。

 

初代ミラージュ

 

 

タイヤが四隅に踏ん張って低くしゃがんでいるような感じは、アメリカのAMCペーサー

あたりのイメージを参考にしたかとも思われるが、それより更にまとまりが良く、どことなく

田舎臭いシビックに対して、デザインそして車名の響きも都会的な感じを持っていた。

 

AMCペーサー

 

当初の3ドアに、5ドアが追加されるに及んで人気も上昇し、三菱自動車がトヨタ、日産に次ぐ

第3位の位置を狙える原動力にもなった。現在の感覚ではグッと車内高を伸ばされてしまうに違いないが

無駄に高くないコンパクトカーは、なかなかに魅力的だと思わせる。ウェストラインが低く、窓面積も大きく

設計されたため車内高が低くても、乗った気分は開放的だったようだ。FFが採用されたため車内への無駄な

出っ張りもなく、兄貴分のランサーを超える居住性も持っていた。好調な売れ行きを反映し、5年半に亘る生産

であったが、末期にはのちの2代目同様の顔でミラージュUと名乗るようになっていた。

 

 

 

フランス車を意識?

 

 

直線を取り入れたデザインが大流行となった70年代末〜80年代初頭の影響を受けて直線基調で構成された

2代目は1983年に現れた。クリーンなデザインで、そつない仕上がりであるが極めて長くとった前部コーナーの

ウィンカー以外は、取り立ててミラージュらしいと言える部分がない。先に出されて大ヒットしたファミリアを各社が

後追いした時期という事情もあり、その後追い群のひとつに過ぎないというのが偽らざるところであろう。CMでは

「エリマキトカゲ」を起用し、一世を風靡したものであるが、肝心の車には関心が向かなかったというCMのみの大ヒットに終わった。

前年にミラージュの4ドア版がランサーフィオーレとして発表されるなど、わかりにくい展開も若干災いしているのかも知れない。

 

 

 

ボディ色が赤系になるとせっかくの「ブーメランウィンカー」も目立たない

 

2代目ミラージュのデザインはファミリア後追い群のひとつに過ぎなかった

 

ミラージュの3代目は思い切った形で登場した。XYVYX(ザイビクス)などという通常の感覚では読めないような

表記、人造人間を表す「サイボーグ」等、良くいえばインパクトのある、悪くいえばコケオドシのような販売戦術で

あった。車のデザイン自体も冒険的なものであり、外す可能性大とも思われる3ドアハッチバックの思い切った形に

加え、保険とも言える常識的4ドアセダンを用意しての出発である。(1987年)

 

やり過ぎとも思えるモデルをラインアップする攻撃的な売り出し

 

非常に強いクセのある3ドアには2シーターザイビクスという更に特異なモデルもあった。

実車を見たことがないという人がほとんどなほどの稀少車で、現存するものもほんの僅かであると思われる。

私もこの車については見かけた記憶がない。三菱の販売店にも置いていなかったような気がする。

 

2シーターに比べるとこれは常識的に見えてしまう

 

フロント部分は同時期登場の6代目ギャランと同様の引き締まった精悍な面構えで、芯の強い

躍動的な印象である。売り出し方は軽薄な感じだったが、車自体のデザインはかなり練ったと

思われた。このころになるとハッチバックのリア傾斜をなだらかにしてクーペ風に見せようとする

リフトバック系は少なくなり、あくまで室内空間を優先した裁ち切り系のリア処理が多くなってきた。

これは主に後部座席の乗員頭部が日に晒されるのを防ぎ、足元を広める効果がある。また、

後部座席を畳めば立派な2ドアバンともなりうる実用的な形である。ただ、リヤウィンドウ付近に

リヤタイヤの飛沫を巻き上げる傾向が強くなるため、リヤウィンドウワイパーがないと後部視界が雨の日などには確保できない欠点もある。

 

 

 

4代目にも意欲的な投入が相次いだ。「R」のついた、マルチモード可変カム機構を備えるMIVECエンジン

(170PS)を搭載するスポーティモデル、1600ccながら6気筒を積んだ高級志向モデルの設定。デザインでは

トヨタサイノスへの対抗馬と見られるクーペ(或いは2ドアセダン)のアスティを追加した。全般的にマイルドな

印象に仕上げられ、クセもない代わりにインパクトも強くなく、そこそこの成功という感じであった。

 

メーカーはクーペとはいわなかった ミラージュアスティ

 

 

 

5代目の構成はわかりにくい。4ドアはランサーと同一モデルになってはいるが、3ドアは独自に持ち、

更に後に追加されたミラージュディンゴなる異形モデルも加えたまま継続生産という成り立ちである。

 

ミラージュ

 

ミラージュディンゴ

 

やり過ぎとも思えるディンゴの顔は、アクが強く当時はかなり目立ったものだが、その後各社が出したモデルは

これを意識したわけでもなかっただろうが、むしろその路線に沿ったものが増えてきた。のちの多くのミニバンや

現スカイラインなどにも通じる顔つきをしている。一方、ディンゴ以外のモデルはその存在が忘れられるほど影が薄く

曖昧な位置づけもあって不要感が強くなってきていた。そしてミラージュはこの5代目をもって打ち切りとなるのであった。

 

ミラージュ 1978年−2000(ディンゴは2002まで)年

 

 

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