そんな車、あったか?と言われそうであるが、マツダのマイクロバスである。
たまたま勤務先にあったため気づいたのであるが、なんとロータリーエンジン。
定員26名と、マイクロバスとしては充分な乗車が可能なのであるがエンジンが13B
であるため排気量としては約1300cc程度。単純計算で一人あたり50ccと、原付並みの
走りであってもおかしくないように思われるのだが、3t近いこの車体を乗員と共に120km/h
まで引っ張るというのだから驚きである。ただ、デザイン的には先代にあたるマツダライトバス
の方が先鋭的で記憶に残る形であったように思う。
マツダライトバス
天井が低く、腰をかがめて乗り降りした記憶がある。職場が何故これを導入したのかは
推測しがたい。当時、ロータリーエンジン搭載車が395万円の価格を付けていたのに対し、
2700ccディーゼル搭載のものは190.5万円とおよそ半値であったためである。
他社の同等クラスのマイクロバスもやはり200万円以下の時に400万円はやはり高い。
加えてガソリン1リットルあたり3、4km程度しか走らず、70リットルのガソリンタンクを2つ
備えていたこと、最高速よりトルクの必要なバスにあっては、ロータリーエンジンは不適格であった
ことなどから一説にはロータリー搭載車の総販売台数は44台に過ぎなかったとのことである。
今は廃棄されてしまった職場のバスがそれほどの稀少車とは知らなかった。
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