初代サニークーペ

 

 

クーペという呼称が憧れであった1960年代後半頃、それまでなかなか「クーペ」という呼称を用いな

かった日産が、遂にサニーにクーペを設定した。基本はサニーセダンであったがボディは専用になり、

とくにリヤのすっきりしたファストバックラインは「これぞクーペ」と思えるきれいな出来であった。

 

 

 

 

サニーは既に日産の主力車種となりつつあり、そこに加えられたスポーツイメージは

サニーの人気を更に押し上げた。軽い車体に出来のいいエンジン、ミッションの組み合わせで

実際に運動性能もよかったという。1000ccという排気量は現在の目から見れば不足のようだが

車重が現行車の6割程度であったから、それでも充分スポーツ車たり得たのである。

 

 

 

 

トヨタもサニークーペの成功を見ているだけではなかった。サニーと同格のカローラの

後半部をファストバックに仕立てたスプリンターを約2ヶ月後に対抗させてきた。

セダン同様100cc、サニーよりも排気量が多いため出力、最高速とも若干勝るもの

であったがサニークーペはそれでも人気を堅持したのであった。

 

トヨタ スプリンター

 

 

サニー リヤ

 

サニーセダンのモデルチェンジに伴い、高い人気を誇りながらもわずか2年で生産終了。

しかし、2代目は更にこれを発展させた形で登場し、後にモータースポーツ界での花形にのし上がることになるのである。

 

初代サニークーペ  1968−69

 

 

 

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