2.メタリック塗装

 

 

現在はメタリックな塗装が全盛で、逆にそれ以外のものは例外的になっているが以前はそうではなかった。

メタリック塗装は高価な上耐久性が低く、5,6年もすると新車時の輝きはどこへやら、積雪地方などでは

            露天駐車のものは上部の塗装が剥げて来るという有様であった。

 

メタリックの塗料自体は、アルミなどの微細な金属片を含んだ塗料ということで塗面はざらついている。

その上につや出しと保護の意味でクリア塗装がかけられているわけだが、そのクリアの性能が良くなかった

ようだ。近年、クリアをはじめとする塗料の耐久性が格段に進歩すると、「メタリックは避けよ」という格言は

             過去のものとなり、塗料の性能に色彩選択が左右されることは無くなった。

 

それまでの人気色は、日本ではなんと言っても白で、下取りの値付けさえも車体が白だと1ランク上だった

ものである。爆発的にマークUやクラウンが売れたときにもそのほとんどが白で、車体、色とも他人と同じ

             ものを大金を出していながら何のためらいもなく発注する人々の神経を測りかねる事態だった。

 

トヨタマークU

 

 

プラス、マイナス双方の意味でメタリック塗装が少数だった頃、街で見かけるグリーンメタリックの

いすゞ117クーペやパープルメタリックのセリカリフトバックなどは崇高なほど魅力的に見え、割高で

耐久性が低いなどとは承知でも手に入れたい気持ちは理解できた。薄命の美女を愛するようなものであろうか。

 

いすゞ117クーペ

 

トヨタセリカLB

 

 

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