先日、高速道路を走っているとあることに気づいた。
こちらは100km/hで走行車線を走っている状態。追い越し車線を走る車は当然それより速い。
しかし、そうして追い抜いていく車の多くがプリウスやインサイトのようなハイブリッドと呼ばれる
車なのであった。走行車線より約30km/hほど速く走る車といえば、イメージとしては仕事で急ぐ営業車
または金銭的優越感に満たされた輸入高級車などであったのだが、今回は意外であった。
猛烈な勢いで増えているハイブリッドであるから、総数として多くなっているという事情もあるかも知れない。
しかし、それ以上に、今まで乗っていた車よりも燃費がいいはずだから、飛ばしてもお得!ってな考えを
持つエセエコ野郎が増大しているのではないかと感じた。
エコカー補助金、エコカー減税最盛期にプリウスを購入した者には、補助金、減税合計約40万円もの
国費が注ぎ込まれた。今は高くなったとはいえ、ガソリン換算で約2700リットル分である。宣伝に謳う
リッター35kmとまではいかなくとも25kmくらいは稼げるようであるから、2700リットルといえば、距離にして
67500km。そのぐらいになれば、買い換えて次の車にしてしまう頃だろうから、「車を買えばガソリン代は
国が出してやる」という政策だったことになる。それをいいことに、みんなに買ってもらったガソリンで
高速道路をぶっ飛ばしているわけだから結局二酸化炭素排出などはたいして減らないのである。
みんなから40万円もらった立場として、本来エコカーに想定された電気モーターを使うような
ちまちました走りをするのが義務であろう。本来排出されるはずだった二酸化炭素を極力排出しない
ことが40万円分の責務であろう。高速をぶっ飛ばすプリウスやインサイトを減税するべきではない。
減税の条件として高速道路には入れませんとするのも一案である。とにかくエコカーなるものは
その目的に適した、渋滞路の徘徊に従事させておいてこそ意味があるのである。燃料消費の抑制に
ならない使い方をするために、みんなのお金を差し上げたわけではないのだから。
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