ワゴンやミニバンなど、内部スペースの広い車には、ほとんどと言っていいほど「多彩なシートアレンジ」という
宣伝文句が付いてくる。そして、回転対座や長尺積載、シートの背をテーブルにできるモードなど考え得る限りの
パターンをカタログに載せている。販売店に行っても店員さんが展示車のシートをあれこれ動かして説明してくれる
ようになっている。お客の方も、「なるほど」なんて言いながらシートをカタカタ動かしてみたりする。だが、購入後
使っているのはみんなせいぜいが荷物積載モードくらいで、回転対座にしている車なんて見たことはない。実際に
使わなくとも「できる」というだけで満足している人も多いだろうが、そんなものに大金を払うとは........。
車とは、本来、場所と場所を移動するためのもので、常にその中で暮らすというものではない。キャンピングカーなら
まだしも、決まった座席に長時間座り続けている状態はそうそう続けられない。だから、目的地でなくとも途中で休憩
をするときには大抵の人が車を降りる。そして、道の駅や、サービスエリアに入って飲み物をとったりしているのである。
普通は車を降りて休憩する
何もない道ばたで車を止めて、シートを回転させたりパタパタ動かして車の中に全員揃ったまま休憩をしている車
など、実際にあるのだろうか?カタログの写真にあったように回転対座でにこやかに談笑する家族がいたら、ちょっと
避けて通りたい感じがする。実際、敢えてそのようにやってみようと思っても、説明書きと首っ引きでやらなければきっと
正しくシートは動かせないだろう。何しろ、限られたスペースの中でできるだけ多くの可動性を与えられているシートなのだ。
思うような形にシートアレンジするのは結構困難で、休憩どころか汗が吹き出て疲れてしまうことは目に見えている。
本当にこんなことを車内でしているのか
みんな本当に宣伝のような使い方を想い描いてそれらの車を購入しているのだろうか。本当にそうしようと思って.....?
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