止まらない逆進税制

 

 

新車の自動車取得税を減免することにより、消費税10%増税時の買い控えを抑えようと、政府は企図した。

しかし、地方税である取得税の減免は税収に穴を開けるという反発に配慮して、同じ地方税の軽自動車税の

大増税という、とばっちり案が採用された。つまり、普通車の新車を買う者の分の税負担を軽の新車を買う者と

登録されている全ての2~3輪車を使用する者にツケ回しするというのである。原付の税などは従来の2倍に上がる。

 

 

 

エコカー減税の時に、同時にグリーン税などと銘打って13年超の古い車の所有者に増税を課したのと同様、裕福な買い物をする者のために

それより安価な物を使用する、または購入する者に負担増を強いるという逆進税制の再来である。何故、富める者のために貧しい者が

余計に税を収めなければならないのか?・・・

 

 

 

これはこの政権の特質である。車の税制に限らず、資本金100億円を超える大企業の法人税を減税するために

赤字法人や中小企業を増税して税源を確保するという信じられないような手法をとるというのである。

強きを助け、弱きをくじくという冗談のような政策を地で行く狂気。中小企業が多く、軽自動車使用率の高い

地方の経済を根底から覆すようなことを平然と行い、「地方創生」などとうそぶく。

「痴呆葬政」の間違いなのではないか?

(2016.3)

 

 

 

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