セリカ(初代)

 

 

セリカの生まれは意外に古く、トヨタが8月まで2000GTを販売していた1970年の暮れの発表である。

当時の価格で約240万円のトヨタ2000GTは一般の人が手を出せるようなものではなく、見るだけの

スペシャリティカーであった。というより総生産台数の低さから、見ることも難しいものだったかも知れない。

そこに注ぎ込まれた大衆向けスペシャリティ(意味が矛盾するように思うが)がセリカであった。

 

 

大量販売車でありながら、ボディ、シート、エンジン、ミッションなどの組み合わせがオーダーメイドの

ように選べるフルチョイスシステムが用意されたのもこの車の大きな特徴であった。

街中に大量にセリカが溢れても「自分のセリカはどこかが違う」と思えるわけである。

 

 

顔つきには明らかにコロナRT40系の影響が感じられるが、トヨタの意向としては

コロナと同ボディを使っていた1600GTの発展形のイメージだった可能性が高い。

 

セリカと兄弟車として販売されたのは当時はカリーナであったが、代が進むとコロナクーペとの

兄弟化が図られる。これは「隠れコロナクーペ」としてのセリカの成り立ちからすれば当然のことである。

 

 

 

コロナ

 

 

1600GT

 

コロナの顔つきは更にコロナマーク�Uにも引き継がれているが、中高年向きであった

これらのデザインは当時でもスペシャリティな感じはなく、おじさん臭いイメージであった。

そんな車のデザインを下敷きにしながら、イメージ的には完全に一新を果たしたトヨタの当時の

デザインチームはたいしたものだと思う。のちにリフトバックのデザインがムスタングマッハ�Tの

盗用ではないかと言われることはあったものの、日本的に消化しているアレンジ力はやはりある。

 

コロナマーク�U

 

 

リフトバック

 

のちに「だるまセリカ」と呼ばれたのは顔の周りが突き出た形になっていることからであろう。

このような愛称を持つほど親しまれる車が今後、トヨタから出る日は来るのだろうか。

 

 

 

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