シートカバー

 

 

新車の状態ではシートにビニール被覆が施され、販売店に運び込まれる。

その後、客に確認する場合もあるが、納車の際にはビニールは剥がされ、本来のシート表皮材が現れる。

 

そのまま使い始める人もいるが、新しい車のシートが汚れるのを嫌い、

すぐにシートカバーを付ける人も多い。こうしてカタログや実車を見て

真剣に考え、選んだ筈のシート本来の表面は隠れたままになってしまう。

 

 

子どもを乗せるので汚れる、好みの色に変えたい、など様々な理由があると

思うが、当然のことながらシートと一体化していないシートカバーは運転者の

姿勢を充分保持しない。急なカーブを切ったときなどは尻がずれることもよくある。

 

 

シートが特別汚れる理由があるならまだしも、そうでない場合に新車からカバーを

ずっと付けていてどうなるのか。シートが本来の性能を発揮できずに使用され続け、

車の寿命が尽きたとき、初めてカバーが剥がされたままになる。新品同様のシート

は役目を終えた車体と共にスクラップ場に運ばれて捨てられる。これに何の意味がある?

 

中古で手放すとき、査定を高く付けたいという意図もあろうが、自分の車なのに

次の持ち主に気を遣っているというのもどんなものか。

自分の車に付いてきたものは自分で使わなければ意味がないのではないか。

 

シートカバーを使わなければならないとすれば、それは本来のシート表皮が使い込

まれて裂け、隠さなければならなくなった場合などであろう。それなら理解できる。

 

 

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